ウィリアムモリスの新作生地
生地屋さんをパトロールしていたら、ウィリアムモリスWilliam Morrisデザインのコットン生地に新作が出ていました。中でも目にとまったのが、「ピンパネル」と「ハニーサックル」という名前のついた生地。早速、数寄屋袋や懐紙入れをつくってみました。
(こちらのページでご紹介する数寄屋袋は、当ショップにてウィリアムモリスデザインの生地を購入して、おつくりした品になります。)
ピンパネル(ルリハコベ)
ルリハコベ(ピンパネル)に、伸び伸びと生い繁るグリーンが美しいシンメトリーなデザイン生地。
モリスの手にかかると、こんなルリハコベが、
こう変化するなんて素敵すぎます。
(最初、カップ咲きの白い花がルリハコベかと思いましたが、ひょっとして脇の小さな花がそれっぽい???です)
裏地は生成りの綿麻リネンをあわせています。
ウィリアムモリスは晩年を過ごした家のダイニングルームの壁紙を、このピンパネルにしていたと言われているので、モリスの中でもお気に入りだったのかもしれませんね。
ハニーサックル(スイカズラ)
華やかに咲いたスイカズラ(ハニーサックル)に、絡み合うよう伸びた葉が美しいデザイン生地。
なるほど。このスイカズラが
こうなった、のですね。
裏地は淡いオリーブ色の綿麻リネンをあわせています。ピンパネルの生成り色と比較すると、微妙なオリーブの色の加減がおわかりいただけると思います。
ハニーサックルは日本原産の植物で、蜜が甘いのでハニー=蜜をサックル=採取する花、日本名でスイカズラ(吸い葛)と言います。
他の木などにつるを絡ませて育つ姿から、花言葉は「愛の絆」「献身的な愛」。
縁起が良さそう。
花の咲き始めは白で徐々に黄色に変化し、香りはジャスミンのようにフローラルでありつつ、柑橘系の爽やかさもあってアロマや香水の原料として人気です。
例えばみなさんご存知のこんな香水になってます。
ジョーマローンJo Malone「ハニー サックル & ダバナ コロン」
サルヴァトーレフェラガモ 「インカントチャーム」
色違いのピンパネル
ピンパネルは後日、ディープレッドとブラックを追加しました。
ディープレッドだとちょっとかわいさがプラスされます。
この、「赤」の色をどうお伝えすれば・・・と考えておりましたが、先日、『べんがら色』だとひらめきました。どんな赤なんだろう、と気になる方は、日本の色辞典などで調べてみてくださいね。
ブラックだとピリッと大人度が増します。
ブラックというか、深いグリーンの印象が強めなのですが、そこにオレンジ系の花の色が効いていてとってもエレガント。
一番人気はやはりブラウンにはなりますが、ディープレッドもブラックも、それぞれ個性があって素敵です。
モリスシリーズは懐紙入れや古帛紗をセットでご注文いただくことが増えました。
数寄屋袋、菓子切り入れ、懐紙入れ、古帛紗。
オンリーワンなお品です。
テーブル茶道の方や、いろんな茶席を楽しみたい方は特に、茶碗などその日のコンセプトや選んだ着物によって、自分の持ち物もコーディネートされたいですよね。
月見茶会なら、うさぎさんで揃えたり、メガネ亭主さんなら、メガネ尽くしで揃えたり。
そういう光景を想像してニマっとしながらお作りし、出来上がったら「いいのが出来た〜」と、いつも嬉しくなるCraftカーニャであります。
いちご泥棒などその他のモリス生地を使った数寄屋袋についてはこちらをご覧ください。
ウィリアムモリスデザイン生地の数寄屋袋
こちらからどうぞ。オリジナルな数寄屋袋、おつくりしています。
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