トラディショナル

踊り桐の数寄屋袋

藤の花かと思ったら

桐の葉っぱみたいに見えるけどな?
でもこれはきっと藤のフサフサだろう。。と思ってリサイクル着物からおつくりしたこの数寄屋袋。

偶然、とある方のお着物の柄で、全く同じ図を見かけました。
「踊り桐のお着物なんです」とその方。

よく調べてみると。。なるほど!確かに「踊り桐」でした。

藤のフサフサに見えていたのは、桐の花房が風になびいている様子だったもよう。

ありがちな優しい小花柄の中で桐の花房がアクセントとなり、動きをもたらしてくれています。
私的にはちょっと珍しいな、と思ったお着物の柄との出会いでした。

桐の家紋

一般的に「桐」と聞くと、家紋の、このイメージではないですか?

実際の桐は、こちら↓。

4,5月に咲くそうです。
普段、見る機会なんてないですよねえ。
英語名はEmpress tree。花言葉は「高尚」。
なんと高貴な。なぜかと言うと・・・
天皇家といえば菊の御紋、ですが、「天下泰平の吉兆に現れる鳳凰は、桐にのみとまる」、とされることから、桐紋は天皇家の副紋でもあるのです。パスポートを見てみましょう。表紙は菊、写真ページは桐になっていますよ。

後醍醐天皇の時代には、足利尊氏、織田信長、豊臣秀吉といった手柄をたてた戦国武将に桐紋が与えられるようにもなり、天皇家以外にも広まっていったそうです。中でも秀吉は差別化をはかるために、オリジナルで「太閤桐」という紋まで作っています。
このように、桐紋と一概には言っても様々なパターンがあって、「踊り桐」もその1つ、という訳ですね。

着物の柄に興味を持って調べていると、中国の古事やら日本の歴史、日本人の季節への思いなどを知ることもできます。
「わ、その数寄屋袋、桐?藤?」って聞かれた時に、踊り桐の説明がサラッとできたら、ちょっとハナタカさんですね(笑)。

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