モダン

数寄屋袋とお揃いの古帛紗

オリジナルな古帛紗

カジュアルな茶席やお稽古で、出したときに(チラ見せしたときに)「わぁ!」とかあるといいなー、自己満足だけど嬉しくなっちゃうセットが作りたいなー、と思い、数寄屋袋と共布で、お揃いの古帛紗も作ってみました。
もちろん菓子切り入れも。お揃いの3点セットです。

共布でお作りするとやはり、見た目がスッキリしますね。

こんな古帛紗でお茶を出されたら、更にお茶碗ともコーディネートされていたら、目の保養、じゃないですか?

テーブル茶道で使っていただくのも素敵だな、夏にガラスの平茶碗をのせて出すのもいいなぁ、などなど、あれこれ思いを馳せながらつくりました。

お客様に、目で見て楽しんでいただく、と同時に亭主の自分も密かに嬉しい。そんなひと時があったら、私は密かにすごく嬉しいです。

こちらの生地は麻混のコットンです。花唐草というかオリエンタルな花模様で、色味からして藍染めのような雰囲気もあります。

そもそも古帛紗とは

古帛紗は、茶道をやっていない方にはコースターに見えるかもしれません。和モダンなカフェで、カフェラテボウルを乗せたりしてもよさそうですね。

似て非なるもの、ではあります。
古帛紗は亭主(お茶をたてているホスト側の人)がお客様にお茶をだす時にお茶碗の下に敷いたり、お客様がお茶を飲み終えて、ホストさんは自分にどんなお茶碗を用意してくれたのか、お茶碗を拝見する時に使ったりします。その時々、お点前の種類によって使う時と使わない時があります。

私は綿麻やコットンで洋風に邪道で作りましたが、本来は「名物裂」と呼ばれるもので作られていて、
織の名前(錦とか。↓これは錦といえば、的な有栖川錦)、

昔々、好んで使っていた方の名前(↓吉野太夫さんが愛用した吉野間道とか)、

生地の模様(↓鯉が荒波に跳ねる文様の荒磯緞子とか)、

などにより、種類はたくさんあります。良き品は、それなりに良きお値段が…ついています。

なのですが、
オリジナルな古帛紗があってもいいかな、茶道を楽しむアイテムの1つに!、ということで、CRAFTカーニャでは古帛紗もお作りしています。

ちなみに、私は裏千家なので、とりあえず古帛紗を作りましたが、表千家だと古帛紗は使わず、出し帛紗というものを使うのだそうです。サイズが全然違って、古帛紗に比べるとかなり大きい。どんな風に使うのでしょう。こんな時、他の流派に興味津々です。

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