トラディショナル

芍薬(ピオニー)の数寄屋袋

豪華な美しさ、芍薬

その見た目の美しさから、ファンの多い芍薬。私も大好きです。

ちなみに、ロクシタンなどでクリームを買う時は、ピオニーがあったら必ず試します。香りも然り。

・・・ということで、芍薬柄のリサイクル着物を見つけたので、例のごとく即買いし、数寄屋袋にしてみました。

全体的にエンジ&ボルドー系の色味で、コロンとした芍薬の花と葉っぱの間に、鳥さんがいらっしゃいます。

裏地はコットン生地のグレージュを。

表の模様はだいぶ大柄で、清楚な淡い色のお着物が好きな方はあまり好みではないかもしれませんが、表地の地のアイボリーと裏のグレージュが雰囲気を緩和させ、モダンに仕上がっています。

ああ、サイズがあえば、この着物に黒系の名古屋帯をあわせて着たかったですが。。私は身長が高く腕も長いので、リサイクルや既製品のお着物は着ることができず、本当に残念。

そしてこの数寄屋袋を見た友人が、ぽんっ!とひと言。
「これって鳥が入っててこれからの風の時代のアイテムじゃない?!
風に乗って羽ばたいて行く。いいじゃーん!!」

!!!
風の時代って何?
初めて知りました。
占星術の世界では、大きな変化があったのですね。
しかも私は風の星座、水瓶座生まれ。わあ、なんだか良い予感しかしない(O型さん)。
余談ですが、数秘術は33の人。
こんな私が作る数寄屋袋、是非おそばに置いていただけると嬉しいです。

芍薬と牡丹の違い

さて、ここでやはり気になるのは、芍薬と牡丹の違いって何だっけ?ですよね。

以前、自分で初めて仕立てた浴衣(下の画像)が、「どっち?」という柄だったので、その時に調べたのです。

英語名はどちらもピオニー。

わかりやすい違いは、以下になります。

芍薬・・・花はぼたんより小さめ(花びらの層も少ない)、つぼみはまあるくてコロンコロン。葉っぱはギザギザ無し。良い香りがする。散る時は花ごとにどさっと。

牡丹・・・花はボリュミーで重量あり。つぼみは先端がとがっている。葉っぱはギザギザ。散る時は花びら1枚ずつハラハラと。

椿と山茶花の違い(椿(カメリア)の数寄屋袋参照)と良く似ていますね。

この、葉っぱのギザギザからすると今回の数寄屋袋は牡丹なのですが(汗)、お花やつぼみの描き方からして、私は芍薬だと(ギザギザ葉っぱはデザインだと)思う事にしました。

芍薬は中国から薬として日本に入ったので漢字に「薬」が入っています。が、一方で、姿がしなやかでたおやか、を意味する「綽約」という言葉に由来しているのでは?という説もあります。花言葉ば「はじらい」や「つつましさ」。由来や花言葉まで完璧に美しい。。

山形には、「芍薬で厄を落とし、ふくろうで福を呼ぶ」と言われている諏訪神社があります。というのは、日本一の栽培面積を誇る芍薬苑があるから。開花の時期は毎年6月初旬からで、5000株の芍薬を愛でる事ができます。マリア様の観音像があったり、かつての隠れキリシタン信仰の地でもあったそうです。

どうしても期待してしまう芍薬柄のお守りとか御朱印はないようで。。もしあったら、きっと交通アクセスがよくなくても、欲しい人は足を運びますよね。でも、そうやって商業化してしまうのもまた、携わってきた方々の思いが違うのかもしれないな、とも思います。うつくしい芍薬苑、見てみたいですね。

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